2014.03.09

東大生スタッフが語る「キャンパスライフのあれこれ」

お知らせ・日記

この記事は2014年3月東大2年生F君が記載した当時の文章です。その点ご了承お願い申し上げます。
皆さんこんにちは!今日は気温も上がって、ますます春らしい天気になりましたね。
先日、湯島天満宮の横を通りがかったときに気が付きましたが、梅は桜に先んじてすでに満開、春の香りをあたりに漂わせていました。
受験生の皆さんのもとにも「桜咲く」ことを切にお祈りしています。

さて今日の記事はいつもと趣向を変えて、東大生スタッフのFが「東大のキャンパスライフ」についてつらつらと述べたいと思います。
新入生の皆さんには「こういう人もいるんだな」程度の参考にとどめておいてもらえればと思います。

↓よかったらこちらの記事もご覧ください♪
東大生スタッフが語る「入学式までの1か月」
東大生スタッフが語る「キャンパスライフのあれこれ」の画像1

【授業編】
言わずと知れた日本の最高学府、東京大学。やる気に満ち溢れたフレッシュな新入生が通うのは「赤門」や「安田講堂」で有名な本郷キャンパス!……ではなく、井の頭線「駒場東大前」駅降りてすぐの駒場キャンパスになります。
……東大受験生の皆様なら当然ご存知でしたね;
蛇足ながら説明しておくと、1,2年の間は東大の学生はみな「前期教養学部」という学部に所属し、駒場キャンパスでリベラルアーツを修めます。
その後「進学振り分け」という制度によってより専門性の高い後期課程、各々の専攻学部へと進むわけです。
この「進学振り分け」、東大特有の制度なんですね。基本的に入学時の科類によって進みやすい学部は決まっているのですが、成績さえよければどの学部だって選ぶことができます
私の友人にも、理科二類で入学して、医学部に進学しようと必死で勉強していた人がいます。
このように学問的流動性を担保する一方で、進学振り分けのおかげで東大生は入学後も授業の成績に一喜一憂することになります……^^;
普通の大学であれば、学生の懸念は「単位が取れるかどうか」でしょう。
しかし駒場の東大生は、単位ではなく点数に厳しくこだわらねばなりません。
もし授業の点数が悪ければ、希望の学部に進めない可能性が出てくるからです!

……と、不安を煽るのはこれくらいにしておきます^^;
さすがに東大生、点数稼ぎに関してはほとんどの人がうまいことやりくりしていますので、格別怠けない限りは心配はないでしょう。
ともかくこのようなわけで、まじめな東大生は大学の授業もしっかり対策していきます。
その最たるものが、「逆評定」と呼ばれる冊子です。
これは大学のとあるサークルが発行している季刊誌なのですが、なにが「逆」なのかというと、
これまでさんざん評価されてきた学生の側から、その学期に授業を開講する教授一人ひとりに対してさまざまな評価を下し、主に履修を組む時の参考にするというわけです。
このような情報共有のやり方には賛否両論あるようですが、とりあえず学期始めにはみんなこれを見て
「この授業が面白そうだ」
「この先生は厳しそうだ」

といった具合に授業を選択しますね。
私も毎度お世話になりました……。
ちなみに、情報提供は部活やサークルなどの団体が行い、その報酬に、新歓活動の一環として逆評定に広告を掲載しています。

授業対策ということで言えばもう一つ、こちらも東大特有の風習で「シケプリ」「シケ対(たい)」と呼ばれるものがあります。
どのようなものかというと、「試験対策プリント」「試験対策委員」の略語と言えばお分かりでしょうか。
駒場の授業には「必修」「準必修」「選択科目」の3種類があり、特に必修や準必修になるとクラスで同じ授業を取っている人が多くなります。
その人たちで結託して、少しでも効率よく点数を稼ごうと、その授業の分かりやすいまとめプリント、通称「シケプリ」を作成する対策委員を決める、という算段です。
自分も準必修にあたる経済の授業でシケ対としてシケプリを書いたことがありますが、なかなか骨が折れる仕事でした……。
その代わり人一倍熱心に授業を聞く必要がありましたので、自然、自分はばっちり良い成績が取れました^^
補足説明をしますと、選択した第二外国語によって30人程度のクラスが作られ、2年の夏学期(文科三類は冬学期まで)同じ語学の授業を受けることになるんですね。

授業についてもう一つ語るとすれば、その形態は高校までとはガラリと変わります。
百人を超える大教室。座る場所も出入りも自由。内容も心理学から哲学、芸術論、考古学、教育、科学史、量子論、統計、プログラミング、生命工学など、あふれんばかりの科目が開講されます!
「教養学部」の名の通り、幅広い内容の入門的な内容を自由に学ぶことができる、本当に恵まれた環境だと思います。
私も見事に四月病をこじらせて、あれもこれもといくつも小難しい理系科目を履修登録して、テスト期間にはずいぶん痛い目を見ました熱心に勉学に励みました
後期課程に進んだら自分の専門科目が中心となってくるので、駒場のうちはあえて自分の専門とは違う分野にチャレンジしておくのもアリだと思います。
参考までに、月曜1限から金曜5限まで全部で25コマ(一コマ90分)の時間割が想定され、それを埋めていくのが「履修組み」という作業になります。
1年夏学期の授業数としては、よほど熱心な学生やあるいは必修の多い理系の学生は20コマを超え、標準的な学生はだいたい14〜18コマぐらいでしょうか。

駒場以上に情報がカギに     (東大3年 T.M)
進学振り分けはよく高度な情報戦であると比喩されることがありますが、私は本郷での生活の方が駒場キャンパスでの生活以上に主体的に情報を集める姿勢が求められると考えています。
その理由と具体的に情報をどんな手段で集めればいいのかを以下で述べていきたいと思います。
 
東大生からしたら、大学3年からいよいよ自分が最も学びたい分野の勉強がスタートする時期になります。文系の学部の中にはゼミが存在し、その選考の多くは3年の4月に行われます。人気のゼミに行くためには厳しい選考を勝ち抜くことが必要とされる場合がありますが、勝ち抜くためにはゼミ選考の内容を知ることが重要なカギを握ります。1,2年の頃は同じクラスの友人からほとんどの情報が回ってきたかもしれませんが、学部や学科が散り散りになってしまった以上今までのようには情報が入ってきません。そこでゼミのホームページを見たりするなどして主体的に情報を集めることが必要になります。
また一般的な大学では東京大学とは異なり、大学一年の頃から専門が分化しており、1,2年で単位をたくさん取得した人は一気に就活への準備をスタートさせます。
 5月下旬頃から多くの企業がサマーインターンシップの募集を始め、意識していないと興味のある企業の募集が終わっていたなんてことも多々あります。
 インターン以外にもセミナーという形で就活生向けのイベントが3年生向けに多く催されることになります。興味のある企業が参加するセミナーもあるはずなので、絶えずチェックする必要があるでしょう。
 このように取得しなければならない単位がたくさんあり、勉強に取り組まなければいけない一方でインターンシップや就活に向けた準備を始めていく必要があります。情報を持っていないとあらゆる場面で不利になることもあるので、本郷キャンパスでの生活は情報戦が継続すると言えます。

そこでどのように情報を収集するかが重要になります。
まず、ゼミや授業に関する情報は1つ学年が上の先輩から聞き出すのが最も効率がよいと思います。ゼミがある学部や学科ではゼミの説明会が有ったりするので、その機会を利用して先輩とつながりを作っておくとよいでしょう。ゼミが新歓用のアカウントを作っている場合、ゼミに関係のない質問でも答えてくれることが多々あるので、テストなどの情報も聞き出せることもあります。
インターンシップや就活に関する情報は集めなければいけない情報が膨大かつ、人によって興味のある情報が違うので就活用のサイトに登録し、自分が欲しい情報のみ手元に届くように設定するとよいでしょう。

これ以外にも情報があると有利な場面は多々あります。大学3年にもなればコミュニティーが固定されてしまっている人も多いかもしれませんが、情報チャネルを確保するためには友人が大いに越したことはありません。勇気を出して新たな友人を作っていくことで慌ただしい本郷での生活を楽しくかつ将来へとつながるものにしていけるのではないかと私は考えます。

東大生スタッフが語る「キャンパスライフのあれこれ」の画像2
(駒場キャンパス1号館)

【部活・サークル編】
入学式までの1か月」という記事でも触れましたが、東大の部活・サークル決めは「諸手続き」「サークルオリ」に加えて、見学したり実際に体験してみる「新歓期」の3つの段階に分けられます。
例年、諸手続きは4月1日(理系)と2日(文系)、サークルオリはその3日後か4日後に行われることが多いですね。
諸手続きでは長いテント列を回ってありとあらゆる部活・サークルの洗礼を受けます。
私は当時、
「こんなにたくさん種類があるのか……!」
「同じスポーツ、同じ活動なのに、なぜ3つも4つも違う団体があるんだ……!」

と感動(?)を覚えました。もちろん疲労も(笑)。でも思い返してみるに、どこの団体にもモテモテで引っ張りだこの体験は、なかなか愉快でもありました。
せっかくですから、ご自身で経験されてみることをおすすめしますよ^^
サークルオリは諸手続きとは違い、自分で興味を持った団体のブースへ出向いてより詳しい説明を受けることができます。
無理やりテントに連れて行かれることがない代わりに、そこかしこで大道芸・合唱ライブ・武道の演武に作品の展示などをやっていて、目移りしてしまいました。

諸手続きやサークルオリでもらったビラ、あるいはテント・ブースで記入したメールアドレスへの連絡で、新歓活動日を知ります。
今日はこっちの部活、明日はあっちのサークル、と毎日授業が終わるたびにワクワクしていました。
新歓期にはどの団体も新メンバー獲得に躍起になっているので、多くの場合、活動後にはおいしいお店でごはんをおごってもらえます。
個人的には、4月いっぱいのこの新歓期が一番楽しかった思い出があります。

さて私自身はどういった部活・サークルに入ったのかと言いますと、まず諸手続きで印象に残った武道系の運動部、それから教育系のサークルと美術系サークルに入ることに決めました。
(特定の団体の宣伝にならないよう、具体的な団体名は伏せます)
ただ実際に授業期間に入ると、運動部の活動が忙しくなってきて他のサークルに顔を出す時間が無くなってきました。
結局は平日・休日はほとんど運動部の練習に明け暮れ、美術系のサークルだけ、週に一度集まってご飯を食べる程度になりました。
運動部の練習は毎週月・水・金・日曜日の朝練(7:30〜9:00)と、火・木(18:00〜21:00)、土曜日(14:30〜18:00)にありました。
寝ても覚めても武道の稽古で、正直とてもきつかったですが、充実した毎日でした。
授業数は練習との兼ね合いで13コマと、ほかの学生に比べて少な目に抑え、空きコマで授業の予習復習をしていました。

また、自分の部活は幸いにも1,2年の間は駒場で練習があったのですが、剣道部に入った友人で朝早く本郷で練習してから駒場へ来て授業を受け、授業が終われば夜には本郷でまた練習、という生活を送っている人もいました。
移動時間だけでなく交通費も余分にかかるうえ、一人暮らしでしたので(その点私は実家暮らしでした)、私よりずっと大変そうで、しかし授業も部活もタフに両立させていました!
他にも、入学前から「この部活に入る!」と心を決めて運動部に入った友人の中には、本郷付近に暮らして、本郷の練習場まで歩いて通っていた人もいましたよ。

東大生スタッフが語る「キャンパスライフのあれこれ」の画像3
(本郷キャンパス安田講堂)

自分の場合は、授業と部活の練習に追われてアルバイトをする余裕がありませんでしたが、塾講師家庭教師などのアルバイトをしている友人も多かったです。
ここまで私個人の体験談を綴らせていただきましたが、人それぞれに、まったく違ったキャンパスライフがあると思います。
晴れて東京大学に合格した暁には、思い切り羽を伸ばして、勉強・サークル・バイト・旅行・ボランティアなど、やりたいことに何でも挑戦してみてください♪


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