こんにちは!先日ようやく、東京大学前期日程の二次試験が終わりましたね。受験生のみなさん、ひとまずはお疲れ様でした。
まだまだ後期試験を控えている受験生もいると思いますが、今日は、アパコレ東京現役東大生スタッフのFが、2年前の自分の受験について振り返り、入学式までの一通りの流れをお話ししたいと思います。
【合格まで】
私は、中学高校と埼玉の公立学校に通っていました。東大受験を決めたのは高校2年生のときで、正直なところ、「本当に行けたらいいんだけどな〜」ぐらいの気持ちでした(笑)。ずば抜けて成績が良かったわけでもなく、定期テストでいい点が取れれば一人で喜んでいるような生徒だったのですが、先生方の熱心な勧めとサポートのおかげで(予備校に通う暇もなく!)東大受験という険しい道のりを乗り越えることができました。
本番、前期二次試験は一瞬にして終わってしまいました。記憶に残っているのは、重々しい雰囲気の試験教室、迷ってしまいそうなほど広いキャンパス、そして、自分と同じく厳しい受験勉強を積み重ねてきたであろうたくさんの受験生たち……。息が詰まるほどの緊張でした。
そして息つく間もなく、後期日程に向けて過去問に取り掛かりました。ちょうど今くらいの時期ですね。何をしていても合否のことばかり頭に浮かんでしまい、気持ちの落ち着かない日々を過ごしました。
今年は直接合格掲示板を見に行くことはできないそうですが、私のころは合格通りでの合格発表がありました。
発表日は例年通り3月10日。合格・不合格の喧騒が怖くて、夕方5時頃にひとり、こっそりと掲示板を見に行きました。日が暮れて、とても寒い日でした。数字を探して、前後の番号だけが見つかって、気づけば深い穴の上にぽっかり立っているような感覚を覚えました。「落ちる」というのは本当の表現なのだな、と妙に納得した覚えがあります。
それからはもう糸が切れてしまい、沈んだ気持ちのまま、またたく間に後期試験当日がやってきてしまいました。
試験会場は、赤門や安田講堂がそびえる本郷キャンパス。風の強い、快晴でした。
再び東京大学の門をくぐったとき、何かが吹っ切れて、「やるだけやってやろう!」と拳を固めました。
↓続きです♪
■東大生スタッフが語る「合格当日」
【入学式まで】
後期試験に合格して数日後、3月末に入学手続きの書類が家に届きました。後期合格では理科三類以外のすべての科目が選べるのですが、その書類で科類や履修外国語などを選択して郵送しました。
また3月中には、駒場キャンパスへ教科書や「逆評定」とかいう冊子を買いに行ったりもしました。
4月頭に「諸手続き」という日があるのですが、これがお祭りのような騒ぎで、新入生が長い長い行列になって、書類を書いたり紙袋をもらったり、何時間も駒場キャンパスの建物内を歩き続けることになりました。
やっと建物を出たと思ったら、実はそこからが本番だったのです(笑)。ありとあらゆる部活・サークルがこれでもかとばかり群れを成して待ち構えており、両手荷物の上雨降りだったので、本当にげんなりして、帰りたくなってしまいました……。
ところが、実際テントを回ってみると、あれもこれもと興味のあるサークルが多くて、これからのキャンパスライフを想像するととてもわくわくしてきたんです。中にはテント列から抜けて早帰りする新入生もいるみたいですが(係員に言えば抜けられるそうです)、あんなにモテモテな日は後にも先にもなかなかありませんから(笑)、記念と思って一通り回ってみることをおすすめしますよ。
1日(理系)2日(文系)の諸手続きが終わるとすぐ、履修外国語によって決まる30人ほどのクラスで集まって、山中湖に旅行に行きました(オリ合宿)。周りも自分も東大生、どんな人たちが集まるのか想像もつきませんでしたが、実際は、どこにでもいる普通(?)の学生でした。ただ地方から来ていたり浪人をして年がいくつかずれていたり、ドッジボールをするにもバーベキューをするにも、何もかもが新鮮でした。
オリ合宿の後は健康診断と学部ガイダンスがあり、知り合ったばかりの友人と一緒に回りました。
その次はサークルオリ。一つ一つ見て回らざるを得なかった諸手続きと違い、この日は自分で興味のあるブースを訪れて話を聞くことができます。折り紙サークルやハンググライダーサークル、見たこともない武道の演武なんかもやっていて、ふらっと覗くだけでも楽しい一日でした。
そして入学式……の前に授業が始まってしまいました(汗)。さすが東大。授業ガイダンスでいくつもの教室を見て回ります。「大学の授業ってこんな感じなのか!」と驚きつつも楽しみで仕方がありませんでした。広い講堂、大きなスクリーン、授業中なのに学生は教室を出たり入ったり、科目も量子力学に統計学、惑星宇宙科学にマクロ経済学、心理学、芸術論、東洋哲学など高校までにはなかった講義が多数開講されています。受けてみたい授業が多すぎて、月曜1限から金曜5限まで全コマ取っても足りないくらいでした!といっても、あまり4月のやる気に任せて履修を決めてしまうと後々手に負えなくなるかもしれませんので(笑)、そこは一代上のクラスの先輩と相談した方がよいでしょうね。
入学式は、桜満開の日本武道館で行われました。式の始まる前、晴れやかな顔をした新入生とそのご両親がぞろぞろと武道館の門の中へ入っていく後ろで、めいっぱいの桜の花弁が風に舞っていたのが、印象的でした。
いかがだったでしょうか。
私自身は次年度から、新3年生として本郷キャンパスで授業を受けることになりますが、今でも春が来るたび、合格前後の記憶がよみがえります。
きっと生涯忘れられない1か月となることでしょう。
受験生のみなさんの合格をお祈りしています。
平成26年2月末
↓こちらの記事もどうぞ♪
■本郷キャンパス周辺の部屋探しは『本郷キャンパスから』スタート
■東大生スタッフが語る「合格当日」
■東大生スタッフが語る「本郷キャンパスの魅力(Ⅰ)」
■東大生スタッフが語る「本郷キャンパスの魅力(Ⅱ)」
■東大生スタッフが語る「キャンパスライフのあれこれ」
まだまだ後期試験を控えている受験生もいると思いますが、今日は、アパコレ東京現役東大生スタッフのFが、2年前の自分の受験について振り返り、入学式までの一通りの流れをお話ししたいと思います。
【合格まで】
私は、中学高校と埼玉の公立学校に通っていました。東大受験を決めたのは高校2年生のときで、正直なところ、「本当に行けたらいいんだけどな〜」ぐらいの気持ちでした(笑)。ずば抜けて成績が良かったわけでもなく、定期テストでいい点が取れれば一人で喜んでいるような生徒だったのですが、先生方の熱心な勧めとサポートのおかげで(予備校に通う暇もなく!)東大受験という険しい道のりを乗り越えることができました。
本番、前期二次試験は一瞬にして終わってしまいました。記憶に残っているのは、重々しい雰囲気の試験教室、迷ってしまいそうなほど広いキャンパス、そして、自分と同じく厳しい受験勉強を積み重ねてきたであろうたくさんの受験生たち……。息が詰まるほどの緊張でした。
そして息つく間もなく、後期日程に向けて過去問に取り掛かりました。ちょうど今くらいの時期ですね。何をしていても合否のことばかり頭に浮かんでしまい、気持ちの落ち着かない日々を過ごしました。
今年は直接合格掲示板を見に行くことはできないそうですが、私のころは合格通りでの合格発表がありました。
発表日は例年通り3月10日。合格・不合格の喧騒が怖くて、夕方5時頃にひとり、こっそりと掲示板を見に行きました。日が暮れて、とても寒い日でした。数字を探して、前後の番号だけが見つかって、気づけば深い穴の上にぽっかり立っているような感覚を覚えました。「落ちる」というのは本当の表現なのだな、と妙に納得した覚えがあります。
それからはもう糸が切れてしまい、沈んだ気持ちのまま、またたく間に後期試験当日がやってきてしまいました。
試験会場は、赤門や安田講堂がそびえる本郷キャンパス。風の強い、快晴でした。
再び東京大学の門をくぐったとき、何かが吹っ切れて、「やるだけやってやろう!」と拳を固めました。
↓続きです♪
■東大生スタッフが語る「合格当日」
【入学式まで】
後期試験に合格して数日後、3月末に入学手続きの書類が家に届きました。後期合格では理科三類以外のすべての科目が選べるのですが、その書類で科類や履修外国語などを選択して郵送しました。
また3月中には、駒場キャンパスへ教科書や「逆評定」とかいう冊子を買いに行ったりもしました。
4月頭に「諸手続き」という日があるのですが、これがお祭りのような騒ぎで、新入生が長い長い行列になって、書類を書いたり紙袋をもらったり、何時間も駒場キャンパスの建物内を歩き続けることになりました。
やっと建物を出たと思ったら、実はそこからが本番だったのです(笑)。ありとあらゆる部活・サークルがこれでもかとばかり群れを成して待ち構えており、両手荷物の上雨降りだったので、本当にげんなりして、帰りたくなってしまいました……。
ところが、実際テントを回ってみると、あれもこれもと興味のあるサークルが多くて、これからのキャンパスライフを想像するととてもわくわくしてきたんです。中にはテント列から抜けて早帰りする新入生もいるみたいですが(係員に言えば抜けられるそうです)、あんなにモテモテな日は後にも先にもなかなかありませんから(笑)、記念と思って一通り回ってみることをおすすめしますよ。
1日(理系)2日(文系)の諸手続きが終わるとすぐ、履修外国語によって決まる30人ほどのクラスで集まって、山中湖に旅行に行きました(オリ合宿)。周りも自分も東大生、どんな人たちが集まるのか想像もつきませんでしたが、実際は、どこにでもいる普通(?)の学生でした。ただ地方から来ていたり浪人をして年がいくつかずれていたり、ドッジボールをするにもバーベキューをするにも、何もかもが新鮮でした。
オリ合宿の後は健康診断と学部ガイダンスがあり、知り合ったばかりの友人と一緒に回りました。
その次はサークルオリ。一つ一つ見て回らざるを得なかった諸手続きと違い、この日は自分で興味のあるブースを訪れて話を聞くことができます。折り紙サークルやハンググライダーサークル、見たこともない武道の演武なんかもやっていて、ふらっと覗くだけでも楽しい一日でした。
そして入学式……の前に授業が始まってしまいました(汗)。さすが東大。授業ガイダンスでいくつもの教室を見て回ります。「大学の授業ってこんな感じなのか!」と驚きつつも楽しみで仕方がありませんでした。広い講堂、大きなスクリーン、授業中なのに学生は教室を出たり入ったり、科目も量子力学に統計学、惑星宇宙科学にマクロ経済学、心理学、芸術論、東洋哲学など高校までにはなかった講義が多数開講されています。受けてみたい授業が多すぎて、月曜1限から金曜5限まで全コマ取っても足りないくらいでした!といっても、あまり4月のやる気に任せて履修を決めてしまうと後々手に負えなくなるかもしれませんので(笑)、そこは一代上のクラスの先輩と相談した方がよいでしょうね。
入学式は、桜満開の日本武道館で行われました。式の始まる前、晴れやかな顔をした新入生とそのご両親がぞろぞろと武道館の門の中へ入っていく後ろで、めいっぱいの桜の花弁が風に舞っていたのが、印象的でした。
いかがだったでしょうか。
私自身は次年度から、新3年生として本郷キャンパスで授業を受けることになりますが、今でも春が来るたび、合格前後の記憶がよみがえります。
きっと生涯忘れられない1か月となることでしょう。
受験生のみなさんの合格をお祈りしています。
平成26年2月末
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